カウンセリングの3ヶ月コースでは、相談者さまの夢についてお話をすることがありますが、驚いたことに、大部分の方が「自分が何をしたいのか分からない」とおっしゃいます。
日々の生活に追われて、何年カ後にこうなっていたい、こんなことがしたい、そういった夢や目標もなしに生きている方がとても多いのです。
そんなことを言う私も、昔はそうでした。長期的で具体的な夢も希望もなく、ただ毎日を味気なく生きていました。
自分と向き合い始めてから、本当にやりたいことがいっぱい出てきて、今では1年以内に成し遂げたいこと、3年、5年後に実現したいことがはっきりと見えています。
先日、ある方と「マズローの欲求段階説」について話していた時、あ~なるほど、と思うことがありました。
有名なマズローの欲求段階です。一番下から、
1.生理的欲求(衣食住などの本能的な欲求)
2.安全の欲求(危険・事故・病気などから安全でいたいという欲求)
3.所属と愛の欲求(愛されたい、受け入れられたいという欲求)
4.承認・尊重の欲求(認められたい、尊重されたいという欲求)
5.自己実現の欲求(自分の持つ能力や可能性を発揮したいという欲求)
また6番目に自己超越の欲求があるといわれますが、その段階に達する人はきわめて少ないでしょう。
下位の欲求が満たされると、1段階上の欲求へと、徐々に上がっていくと言われています。
1~4の欲求は欠乏欲求、5は存在欲求といわれ、質的に異なるといわれています。
自己実現にいたるまでは、4段階の欲求が満たされないといけないのか・・と思うと大変なように見えますが、1と2の欲求は、戦争中であったり膨大な災害のさなかなどの特殊な場合をのぞいて、普通の日本の家庭なら、すでに満たされているでしょう。
3、4の欲求も、考えてみれば、健全な家庭さえあれば、まったく問題なく満たされるはずの欲求です。
お父さんとお母さんが、子どもを愛し、ありのままを受け入れ、認めてあげ、尊重してあげていれば・・・。
そうすれば、子どもは自己実現の欲求が自然に湧いてきて、自分の持つ可能性を発揮したくなるわけですね。
もし、あなたが夢がない、何をしたいのかわからない、分かっても気力がわかない・・、つまり自己実現したいという欲求がわかないというのなら、
もしかして、3と4の欲求を家庭で満たしてもらっていなかったのかも知れません。
逆に、お子さんが勉強しないでゲームばかりしている、やる気が出ない、といったことに悩んでいるとすれば、あなたが子どもの3、4の欲求を満たしてあげているだろうか?と考えてみる必要があるわけです。
親が子どもに与えるべきものは、このマズローのピラミッドを見れば、はっきりしていますね。
● 安全で快適な環境を用意し、危険から守ってあげること。
● 微笑む、抱きしめる、目を合わす、会話をする・・ことで、愛情を示してあげること。
● 子どもの気持ちを受け止めてあげ、コントロールしようとせずそのまま認めてあげること・
夫と妻が精神的に自立していて夫婦の関係が健全であり、家庭がちゃんと機能していさえすれば、子どもは誰でも自己実現へと向かっていくことができます。
長くなるので続きは次回に・・・
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